
News Bystronic、世界最大の板金機械の展示会「EuroBLECH」に大規模出展
世界の製造業はIoT、AIなどネットワークを活用し、生産の効率化を推進する動きが顕著になってきました。欧州ではネットワーク化による生産システムである“Industry4.0”をスローガンとして産業界が動いています。
これを生産現場で実現するために必要なのは、ネットワークに対応できる機械の信頼性、機械を安定して連続運転する自動化セルシステム、そして全体を可視化できるネットワーク化された生産管理システムです。
弊社はこれまで機械本体はもちろん、セルシステムの信頼性も高める施策を実施してきており、EuroBlechでは特に信頼性が高く、生産性が高いフレキシブルなシステムを展示しました。
ByStar Fiber 12kW 機・前後工程の自動化システムが好評
また、ByStar Fiber 10kW機には、インクジェットによるマーキング機能、切断後のワークを仕分けするロボットシステムBySort、ドリル・タップ加工ができるByFlexと材料棚のTowerをジョイントし、2台のガントリー型ロボットが協調してワークのピックアップ・仕分けをする自動化のデモンストレーションを行いました。レーザ切断機の高出力化・高速化に伴って切断後のワークの仕分けの効率化が新たな課題となる中、前後工程も含めた工場全体の生産性向上を提案しました。ここでは特に、レーザ切断後に工程内で30mmまでの板厚にM3~Φ30mmのタップ・ドリル加工を行うことができるByFlexが好評でした。
Mobile Bending Cell も高評価
曲げ加工機に簡単にロボットを着脱できるMobile Bending Cellは、手動生産/自動生産を簡単に切り替えできる画期的なシステムです。EuroBLECHのブースでは、3種類の材料から3種類の加工を行い、ソートして払い出すデモンストレーションを実施しました。10分程度の段替えでロボットセルを接続/切り離しできるので、昼間は手動で少量多品種の製品を生産し、夜間は複数種類のワークを自動生産する効率の良い生産を実現できます。スイス本社のエンジニアによると「来年早々にもロボットオペレーションソフトの改良版をリリース予定で、ティーチングの効率が大幅にアップします」と聞いています。
日本からは 30 名がツアーに参加
弊社は“EuroBLECH視察ツアー“を開催し、日本から総勢30名のゲストにご参加いただきました。ドイツではまず弊社ゴータ工場を訪問し、プレスブレーキの製造工程を見学しました。続いて1日半にわたりEuroBLECHを視察した後、スイスの弊社本社工場に移動してレーザ加工機の製造現場、スイスのユーザーを見学いただきました。参加者からは「最先端の板金加工技術に触れる良い機会になりました」とコメントをいただきました。